DIALOGUE

史上最大級プロジェクトの現場に立つ。

施工管理(電気)

所長×若手

小岩 伸也

東京第一支店 工事所長

2003年入社/電気工学科卒

吉岡 裕喜

東京第一支店 工事係

2015年入社/電気電子工学科卒

現在携わっているプロジェクトは?

小岩

東京都港区で進めている都市再開発事業です。45階建て、19階建ての2棟の高層マンションと、低層棟にある病院や商業施設などを含めた複合施設を建設しています。その中でHEXEL Worksは、全ての電気設備工事を請け負っています。

吉岡

工事がスタートしたのは2019年8月。竣工は2023年3月の予定ですから、足かけ約4年という大プロジェクトですね。 2棟のマンションあわせて総戸数は1,247戸。1世帯3人と計算すると約3,700人。まるで、新しい街を丸ごとつくるようなスケールですよね。各部屋の電気設備から敷地内の街灯まで、電気設備に関わる工事は全てHEXEL Worksに任されています。

小岩

HEXEL Worksとしては史上最大のプロジェクト。これほど大規模なマンション建設の電気設備工事を一括して請け負うのは、おそらく業界でも前例はないんじゃないかな。

吉岡

所長である小岩さんをリーダーに、現場にいるプロジェクトチームのメンバーは協力会社あわせて20人弱です。これだけのメンバーが結集するというのも、HEXEL Worksとしては最大級ですよね。

工事はどのような段取りで進めていくのですか?

吉岡

現在は、躯体工事がいよいよ本格化したというステップですね。けれども、電気設備工事の仕事は、そのもっと前の設計段階から始まっています。

小岩

そう。実は前段階の準備が電気設備工事では最も重要。マンションの部屋などの設計図は既にできていますが、電気設備に限っていうと、それはあくまでも大まかなもの。間取りや工事の段取りなどを頭に入れて、実際の施工図は自分たちで考えて提案していかなければならない。最新設備への差し替えなどこちらからアイデアを出すことも多いしね。このステップが電気設備工事の醍醐味でもあり、施工管理者としての腕の見せどころでもあるんだよね。

吉岡

そうして実際の工事が始まると、基本的に作業を行うのは協力会社の職人さんなので、施工の管理が私たちのメインの仕事となります。まず若手はこの施工管理を任されて、現場で基礎的な知識を学んでいくというのが基本的なキャリアステップですね。

小岩

今回のプロジェクトは複数の建物での工事を並行的に進めていくために、いくつかのチームにわけて仕事を進めている。吉岡くんは、4階までの低層棟を担当するチームだよね。

吉岡

ええ。リーダーと私、後輩、協力会社の方あわせて4人のチームです。この低層棟には、店舗などの商業施設が入ります。また、変電などを行う電気室もあります。建物全体の電気の流れの核ともいえる非常に重要な設備です。

現場の事務所はどんな雰囲気ですか?

小岩

吉岡くんは入社6年目だよね。これまで経験した現場はいくつかな?

吉岡

ここで4現場目です。実は入社して最初に配属になった大規模マンションの現場の所長が小岩さんでした(笑)。その後、オリンピック関連施設、音楽アリーナで経験を積んで現在の現場を担当しています。

小岩

ちなみに、最初に会った時、私の印象ってどうだった(笑)?

吉岡

正直……、最初の頃は近寄りがたい存在でした(笑)。当時はまだ新人で、学生時代は年上の人と話す機会も少なかったですし……。

小岩

そうか(笑)。やはり現場の雰囲気って、所長によって雰囲気変わるの?

吉岡

そうですね。現場それぞれで違うと思います。それがおもしろいし、よい経験になると感じています。

小岩

確かにHEXEL Worksは会社自体が自由だしね。これという共通の特徴がないところが特徴なのかもしれないね。

吉岡

でも、小岩さんが所長の現場は楽しいですよ(笑)。今のチームもみんな仲がよいですし。今回この現場で初めて一緒になった先輩もいますが、誰とも話しやすくて気軽に相談にのってもらえます。

やりがいを感じるのは、どんな時?

小岩

ところで、吉岡くんはこの仕事でどんな時に一番やりがいを感じる?

吉岡

やっぱり建物に照明が灯った時ですね。

小岩

ずばり、その心は?

吉岡

今はまだ、現場の管理が自分にとってメインの仕事。でも、管理といっても、腕組みして作業を見守っていればよいというわけではなくて、工事が円滑に進むようにスケジュールを組んだり、他の業者さんと協議したり、さまざまなノウハウが必要になります。時には調整などのためにハードな交渉をしなければならないことだってある。そんなプロセスがあるからこそ、建物が完成して、自分たちの仕事の証として灯りがついた瞬間の達成感は大きいと思うんです。

小岩

いいねえ。自分もそんな頃があったよ(笑)。

吉岡

小岩さんは何にやりがいを感じますか?

小岩

所長として感じるやりがいは、現場のメンバーたちの成長だな。新入社員でも現場に来るとみるみるうちに顔つきが変わってくるんだよね。そんな成長する姿を目の当たりにすることが一番うれしい。 あとは、安全を守ること、利益をあげること。HEXEL Worksの所長にはこの2つが最低条件として必要だと思うけど、さらに私は、「育成」と「安心」を加えた4つの条件を大切にしている。私の現場で成長して、ひとつでも多く仕事の引き出しを増やし、そして次に行った現場で安心して新しい仕事に取り組める。私と一緒に仕事をしているうちに、そんな経験を積んでほしいと常に思っている。

これから目標にしたいことは?

吉岡

一度聞いてみたいと思っていたのですが、新人の頃の私ってどんな印象でした(笑)?

小岩

うーん(笑)、最初は大人しい、真面目ってイメージかな……。でも、大人としての基本的なものはちゃんと備えている人間だと感じていた。人の話をちゃんと聞けるだけじゃなくて、自分の考えもはっきり伝えることができる。これって簡単なようでも、若いうちは中々できるものではない。吉岡くんはそこの部分がしっかりしていたから、安心して見ていた。

吉岡

ありがとうございます!(笑)。

小岩

あれから6年経ってだいぶ成長したと感じるけど、これからについては何か考えてたりする?

吉岡

正直、今はまだ目の前のことで精一杯という感じですね。この現場でできる限りの経験を積み、小岩さんが言ったように自分なりの引き出しをひとつでも多く増やし、臨機応変に対応できる施工管理者に成長したいと思っています。 小岩さんは、目標としていることはありますか?

小岩

さっきも話したように、私としての目標はやっぱり人を育てること。次にここと同じような大規模プロジェクトが動き出した時、今私のもとでチームリーダーをやっているメンバーたちが所長を担えるくらいに成長してほしいと思っている。
もちろん、私自身、もっと大規模なプロジェクトを手がけてみたいという夢もあるし、それになによりも、今のこのプロジェクトをみんなと力をあわせて成し遂げることが目標だね。竣工予定は2023年。その頃には吉岡くんもさらに成長して、次の現場ではぜひ所長を担えるようになってほしいね。

吉岡

はい、がんばります!

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